もう10年以上前に作ったスピーカーがあります。ウーファーは、FOSTEXのFW108を使っていますが、ウレタンエッジがボロボロになってしまいました。
メーカーに修理して貰うと思ったら、既にサポート対象外になっていました。
後継機のFW108Nに買い換えようかと思ったのですが、FW108Nのインピーダンスは8Ω。FW108のインピーダンスは4Ωです。これだと、ネットワークも変えないといけません。FW108はコイルでハイカットしてるだけだったと思いますが、それでもコイルのインダクタンスの値が倍違ってきます。スピーカーボックスの背板に、接着剤でガチガチに固定しているので、交換はおそらく無理です。
ネットで調べてみたら、ファンテックというところが、補修用のエッジを販売していました。
エッジ補修を、ダメ元で試してみることにしました。
ファンテックのサイトから注文して、代金を振り込んだら、三日ほどで到着しました。
なかなか丁寧な説明書が付いてきます。
それを見ながら、エッジの補修となりました。
まずは、ボロボロになったエッジを取り除きます。
接着剤も劣化してて、古くなったセロハンテープの糊のように、ネバネバするだけの状態になっていました。
この接着剤を取り除くのが結構大変です。小さいユニットなので、フレームとコーン紙の隙間が狭く、コーン紙の裏に付いている接着剤を取り除くのが結構面倒でしした。
次は新しいエッジの取り付けです。
接着剤も一緒に買ったのですが、臭いからして、酢酸エマルジョン系接着剤(要は木工用ボンド)のようです。
エッジを、コーン紙の背面に入れるのに手こずりましたが、なんとかなりました。
FW108は10cmなので、位置合わせも比較的楽にできました。
これが30cmとかだと、センター合わせもかなり大変なんじゃないかと思います。
これは、エッジをつけた直後の状態です。
一晩あけて、接着剤を乾かして、翌朝、エンクロージャーに取り付けました。
音を出した感じでは、低音の力強さが増しました。
おそらく、エッジ部分から大量に空気が漏れていたからじゃないかと思います。