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mpd関連(メモリ使用量)

メモリのおおよその使用量ですが、以下の方法で確認できます。

top
このコマンドは、PCのリソースの使用状況をリアルタイムに確認するモニターツールですが、メモリの使用量はusedと表示されいるところで確認できます。

もしくは、
cat /proc/meminfo
で表示されるMemTotalとMemFreeから、メモリの使用量を算出できます。
swapについては、SwapTotalとSwapFreeの数値から確認できます。

動かしているdaemonにもよりますが、おおよそ200MByte前後のメモリーを使っているようです。
swap領域は使用していません。
ということは、メモリ内で完結しているということですので、その点ではVoyage mpdと同等と言っても良いんじゃないでしょうか。

swapさせずにmpdを動かためには、メモリとしては512MByteもあれば十分ということになります。
Video用メモリをメインメモリで共有するようなマザーボードを使っている場合でも、メモリは1GByteあれば十分すぎるでしょう。

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Ubuntuへmpd(Music Player Daemon)をインストールする(その7)

大事なことを忘れていました。

出力される音声信号がビットパーフェクトかどうかの確認をしないといけません。

多分、以下の方法で大丈夫じゃないかと思います。

まず、ここから、dtsもしくはDolby AC-3の音声データをダウンロードします。
それから、mpdの音声出力をAVアンプに接続します。
上記音声データを再生して、AVアンプがサラウンド音声と認識して再生すれば、ビットパーフェクトで出力されていると考えて良いと思います。

もし、認識されない場合は、mpd.confでmixer_typeがdisabledになっているかを確認します。
また、alsamixerで出力ポートの設定を確認します。

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mpd関連(ファイルサーバーについて)

ファイルサーバー(NAS)について書いておきます。

僕は、PCサーバーにDebianをインストールして、ファイルサーバーとして使っています。
サーバーに使っているPCは、日本HPのProLiant ML115です。
現在では、後継機種に切り替わっていますが、時々NTT-X Storeなどの通販サイトで、2万円以下で売られることがあります。とにかく、安く買うことができます。
ただし、ファンの音がかなり大きいです。ですので、NASをオーディオルームに設置するような環境では、まったくお勧めできません。

僕は、WindowもMacも使っているので、sambanetatalkをインストールしています。
sambaはWindowsのファイル共有のため、netatalkはMac OS Xのために使っています。
また、先にも触れましたが、mpdをインストールしたUbuntuからアクセスできるようにnfsも入れています。
他にも、DLNAサーバーをはじめ、いろんなツールが入っていますが。。

Linuxでファイルサーバーを作るのは無理だというかたは、NASとして売られている製品を使うことになると思います。
一般的には、バッファローやアイ・オー・データ機器、QNAPなどのNASを使用するということになるのでしょうが、個人的には、Windows Home Serverを搭載したホームサーバーがおすすめです。
たとえば、日本HPのMediaSmart Serverのような機器です。
なんだかんだでWindowsですから、柔軟性も拡張性もあります。価格も、意外と安いですし。

データの保全がとても重要なのは言うまでもないですね。
HDDは、所詮、いつかは壊れるものです。
HDDの障害によって、リッピングしたデータや購入したハイレゾ音源データが消失しないよう、リスクをヘッジしておく必要があります。
RAID1やRAID5のシステムを組んでおいたり、定期的にバックアップを取ったり…
僕の場合は、RAID1でミラリングしつつ、時々外付けHDDにバックアップコピーを取るようにしています。

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mpd関連(Ubuntuでのmpdのバージョン)

mpdと関連するツールのバージョンについてです。

このへんは、ディストリビューションのサイトを見ると、情報は出ていますが…

Ubuntu 10.10の場合、
/usr/bin/mpd -V
を実行すると、mpdのバージョン情報が表示されます。

mpd (MPD: Music Player Daemon) 0.15.10

と出ました。
また、alsaのバージョンは、
cat /proc/asound/version
で確認できます。以下のように表示されました。

Advanced Linux Sound Architecture Driver Version 1.0.23.

Debian Squeezeの場合は、

mpd (MPD: Music Player Daemon) 0.15.12

と出ました。
alsaのバージョンは、
cat /proc/asound/version
で確認できます。以下のように表示されました。

Advanced Linux Sound Architecture Driver Version 1.0.21.

mpdの最新の安定版バージョンは、0.16.2と0.15.16です。
alsaの最新版バージョンは、v1.0.24のようです。

ですので、「常に最新版じゃないとイヤだ!」というかたには、ディストリビューションのパッケージをそのまま使わずに、ソースコードからビルドする必要があります。
mpdは、関連するツールやライブラリが多そうなので、ソースコードからのビルドはかなり面倒くさそうです。
alsaにいたっては、Linuxのカーネルまで関係してそうなので、さらに大変そうです。
なので、僕は、ディストリビューションのパッケージをそのまま使っているのですが。

注意:
mpdとalsaのバージョンは、いずれも本記事の公開時点でのものです。

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mpd関連(nfs/acpid/rcconf)

その他の設定についても書いておきます。

nfsボリュームのマウント

mpdが動いているホストとは別のホストに音楽データを保存している場合は、起動時にリモートのボリュームをマウントさせないといけません。

nfsを使用している場合は、
/etc/fstab
に、以下の内容を記述します。

# nfs
192.168.0.212:/home/music /mnt/music nfs defaults 0 0

設定内容は、IPアドレス192.168.0.212の/home/musicというディレクトリを、/mnt/musicでマウントするというものです。
僕の場合は、LAN環境でのみの使用ということもあって、nfsには一切のセキュリティを掛けてません。
なお、fstabの編集は、慎重に行ってください。最悪、システムが起動しなくなります。

acpid

acpidというのは、電源管理のツールです。
以下を実行して、acpidをインストールします。

sudo apt-get install acpid

これをインストールしておくと、PCの電源キーでLinuxを終了させることができます。
これで、キーボードもマウスもディスプレイも不要になります。
通常であれば、デフォルトの設定のままで、電源スイッチでシステムをシャットダウンできると思いますが、もしできない場合は、設定ファイルを編集する必要があります。

rcconf

rcconfは、PC起動時のdaemonの起動の制御を行うツールです。
インストールする場合は、以下を実行します。

sudo apt-get install rcconf

削除するほどではないが、一時的に起動をオフにしたいツールがある場合などに使用します。
が、必要なものまで止めてしまわないよう注意が必要です。

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Ubuntuへmpd(Music Player Daemon)をインストールする(その6)

これまでの設定が問題なければ、mpdは正常に稼働しているはずです。

iPod touch/iPhoneを使っているかたは、MPoDがおすすめです。
メッセージが英語なので、英語がからっきしの方はちょっと大変かもしれませんが。
といっても、mpdが動いているホストのIPアドレスを設定するだけですが…

僕はMacを使っていますが、よく利用しているのはThereminです。
気に入っているのは、mpdのデータベースの更新を行えるところですね。

クライアントソフトは、他にも山のようにあります。
色々試して、好きなものを見つけください。

というわけで、mpdの楽曲データベースを作成します。
サーバーコンソールから、mpdを一旦停止させて、再度データベースを新規作成する設定で起動させます。

sudo /etc/init.d/mpd stop
sudo /etc/init.d/mpd start-create-db

もちろん、上で紹介したThereminのようなクライアントソフト側から行ってもかまいません。

これで、MPoDなどのクライアントソフトから、アルバムや曲が確認できればOKです。

最後は、音楽を再生させてみての動作確認です。
音が出なかった場合は、サウンドの出力先を確認します。
Theremin

上図からもわかりますが、複数の出力先を設定できます。
USBとS/PDIFの聞き比べなんてのはかなり簡単にできますね。

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Ubuntuへmpd(Music Player Daemon)をインストールする(その5)

mpdの設定ファイル、
/etc/mpd.conf
を編集します。

music_directory

とある行を探し、そこに記載されているパスを、音楽データの保存ディレクトリに変更します。
僕の場合は、

“/mnt/music”

です。

bind_to_address

とある行を探し、先頭に#を追加して、この行をコメントアウトします。
これで、LAN内の他のPCなどからmpdに接続できるようになります。

次は、音声出力先の設定です。

audio_output

で始まる行を検索します。
audio_outputの後の{から}までで、サウンド出力デバイスの記述です。
複数の出力先がある場合は、これを複数記述します。
通常、必要なのは、以下の三つです。

type
name
device

その他については、設定しなくても音は出ます。

typeについては、今回の場合はalsaですので、以下のようにします。

type “alsa”

nameは、mpdクライアントから出力先を指定する場合に、わかりやすい名称にします。
通常は、s/pdifとかusbといったところでしょうか。

deviceは、先のaplay -lの結果を使用します。

カード 2: default [USB Audio DAC ], デバイス 0: USB Audio [USB Audio]
サブデバイス: 1/1
サブデバイス #0: subdevice #0

を使用する場合は、

device “hw:2,0”

とします。最初の数字がカード番号、二つ目の数字がデバイス番号です。

なお、サウンド出力先が一つしかない場合は、このdeviceは省略できます。

audio_outputの設定は、以下のようなものになります。

audio_output {
type “alsa”
name “S/PDIF”
device “hw:1,1”
}
audio_output {
type “alsa”
name “ND-S1”
device “hw:2,0”
}

最後に、

mixer_type

とある行を検索して、

mixer_type “disabled”

の行を有効にします。

以上で、mpd基本的な設定は終了です。

mpdを再起動させて、設定を反映させます。

sudo /etc/init.d/mpd restart

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Ubuntuへmpd(Music Player Daemon)をインストールする(その4)

まずは、mpdをインストールします。

sudo apt-get install mpd alsa-utils

二つ目は、サウンド関係のライブラリalsaのツール類です。
必須ではないですが、動作を確認するためにはインストールしておいたほうが良いです。

インストールが完了したら、以下のコマンドを実行します。

sudo aplay -l

このコマンドで表示されるカードとデバイスの番号は、mpdの設定ファイルで必要になります。

認識されているサウンドデバイスがリストされます。
以下は、僕が使用しているマザーボード、GIGABYE GA-E350N-USB3の場合です。

**** ハードウェアデバイス PLAYBACK のリスト ****
カード 0: Generic [HD-Audio Generic], デバイス 3: ATI HDMI [ATI HDMI]
サブデバイス: 1/1
サブデバイス #0: subdevice #0
カード 1: SB [HDA ATI SB], デバイス 0: ALC892 Analog [ALC892 Analog]
サブデバイス: 1/1
サブデバイス #0: subdevice #0
カード 1: SB [HDA ATI SB], デバイス 1: ALC892 Digital [ALC892 Digital]
サブデバイス: 1/1
サブデバイス #0: subdevice #0

また、サウンドカードを搭載していない、ファイルサーバーとして使用しているPCにONKYOのND-S1を接続した場合は、以下のように表示されました。

**** ハードウェアデバイス PLAYBACK のリスト ****
カード 0: default [USB Audio DAC ], デバイス 0: USB Audio [USB Audio]
サブデバイス: 0/1
サブデバイス #0: subdevice #0

また、手許にある古いコンパックブランドのPCでは、以下のように表示されました。

**** ハードウェアデバイス PLAYBACK のリスト ****
カード 0: I82801BAICH2 [Intel 82801BA-ICH2], デバイス 0: Intel ICH [Intel 82801BA-ICH2]
サブデバイス: 1/1
サブデバイス #0: subdevice #0

USBのサウンドデバイスについては、接続されていれば認識されますし、接続されていなければ認識されません。当たり前のことですが。

GIGABYE GA-E350N-USB3に、ND-S1を接続した場合の結果は以下の通りです。

**** ハードウェアデバイス PLAYBACK のリスト ****
カード 0: Generic [HD-Audio Generic], デバイス 3: ATI HDMI [ATI HDMI]
サブデバイス: 1/1
サブデバイス #0: subdevice #0
カード 1: SB [HDA ATI SB], デバイス 0: ALC892 Analog [ALC892 Analog]
サブデバイス: 1/1
サブデバイス #0: subdevice #0
カード 1: SB [HDA ATI SB], デバイス 1: ALC892 Digital [ALC892 Digital]
サブデバイス: 1/1
サブデバイス #0: subdevice #0
カード 2: default [USB Audio DAC ], デバイス 0: USB Audio [USB Audio]
サブデバイス: 1/1
サブデバイス #0: subdevice #0

上記の確認方法の他にも、
/proc/asound/
にも検出されているサウンドデバイスがリストされます。
検出されたデバイスは、その順に従って、
/proc/asound/card0
/proc/asound/card1

とディレクトリができていくようです。

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Ubuntuへmpd(Music Player Daemon)をインストールする(その3)

リモートのPC(Windows、Mac等)から、Ubuntuへsshで接続します。
Mac OS Xの場合は、OSのターミナルから接続できます。
Windowsの場合は、「Tera Term」や「Poderosa」を使用することになるでしょう。

sshで接続したら、まず、音楽ファイルの設置ディレクトリを設定します。
僕の場合は、以下のディレクトリに配置することとし、ディレクトリを作成しました。
/mnt/music

僕の場合は、音楽データファイルを別のサーバー上のボリュームに保管してあるので、nfsでマウントすることとしました。
というわけで、nfsが必要です。
以下を実行して、必要なパッケージをインストールします。

sudo apt-get install nfs-common

まずは、/mnt/musicにサーバーボリュームをマウントします。
以下のコマンドを実行します。
mount -t nfs 192.168.0.212:/home/music /mnt/music
簡単に説明すると、192.168.0.212の/home/musicというディレクトリを、/mnt/musicとしてマウントするということです。
当然ながら、192.168.0.212にもnfsがインストールされてて、適切に設定されているのは、言うまでもありません。
nfsの設定については、@ITの記事などが参考になります。
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/367usenfs.html

NASとして売られている製品の多くは、nfsに対応していないようです。
そのようなNASを使用する場合は、smbを使用することになります。
が、僕はそっちのほうは試したことがありません。@ITの記事などを参考にしてください。
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/605usens.html
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/193smbclientuse.html

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Ubuntuへmpd(Music Player Daemon)をインストールする(その2)

Ubuntuのインストールは、いたって簡単です。
CDイメージを、CD-Rに焼いて、そのCDからPCをブートして、画面の指示に従うだけです。
Windowsとのマルチブートすることも可能ですが、僕はやったことないです。

インストール後半で、インストールするパッケージの選択がありますが、
SSH server
のみを選択します。
Webサーバーとか、データベースサーバーといったパッケージは不要です。
SSHをいれるのは、LAN上の別PCからメンテナンスを行うためです。

インストールを終えて、Ubuntuを再起動したら、とりあえず、IPアドレスをdhcpから固定に変更します。

エディタにvi以外のエディタをインストールする場合は、ここでインストールしておきます。
僕は、もっぱらvimを使うので、
sudo apt-get install vim
として、vimをインストールしました。
vi/vimは、その昔のMS-DOSのedlinのようなラインエディタに近いものです。
guiのエディタしか知らないかたは、かなり面食らうことでしょう。
「vim コマンド」といったワードで検索すると、使い方を説明したサイトが山ほど出て来ますので、そちらを参考にしてください。

/etc/network/interfaces
中に、

iface eth0 inet dhcp

という記述があるので、LAN環境に合わせて固定IPに変更します。
うちのLANのネットワークは、192.168.0.0なので

iface eth0 inet static
address 192.168.0.202
netmask 255.255.255.0
network 192.168.0.0
broadcast 192.168.0.255
gateway 192.168.0.1

のような感じになります。

IPアドレスの設定を変更したら、
ifdown eth0
ifup eth0

として、ネットワークを再起動させます。

これ以降の作業は、リモートのPCから行います。