「もやい」とも言うそうですが、僕は「おもやい」としか言ったことがないです。
英語で表現すれば、shareですかね。
一つのものを、複数の人で共有しあって使う場合などに使用します。
この言葉、単に共有するというだけでなく、家族や兄弟、友人などの間で、“仲良く”一緒に使うというニュアンスが含まれているような気がします。
博多出身でも、兄弟姉妹がいない、一人っ子の人は、知らないことが多いような感じがします。
福岡空港方面の某社で、経費節減の標語を社員から募集したそうです。
応募作品の中に、「もやいで使おう 会社の備品」という作品があったそうです。
が、福岡県外出身者、福岡市内出身でも若い社員などには、“もやい”の意味が理解できなかったらしいです。
この言葉は、船と船をつなぎあわせたり、港に停泊する際に岸壁に船をつなぎ止めるという意味があるらしいです。これが転じて、「一緒に使う」「共有する」といった意味で使われるようになったのではないでしょうか。博多は、昔から貿易港ですから船にまつわる言葉は多かったでしょうし。
使用例
この机は、ふたりで、一緒に使いなさい。
1970年代生まれ | 女性 | 三姉妹の長女です。 もやいして使いなさい。と言われてました。 |
1970年代生まれ | 女性 | 職場でも40代以下の人は知りませんでした |
1960年代生まれ | 女性 | 昨日主人長崎出身へ福岡出身の私が上着買ったのでおもやいで着ようと言ったら通じなかった! |
1960年代生まれ | 女性 | 姉妹で洋服を共有して着る事などに もやいで、着ますと言います |
1960年代生まれ | 女性 | 両親が福岡出身なので おもやい をききながらそだています。 今回この検索したのは、渋谷の モアイ像 からです。ありがとうございました |
1960年代生まれ | 女性 | 娘に言ったら???でした。結婚するまで福岡で育ったのに知りませんでした。 |
1950年代生まれ | 女性 | とても良い言葉(関わり方)なので、子供や孫たちにも話しています。 |